『禅禅ネットがつながらない!』 山寺マインドフルネス合宿!!
- 2017.12.12
みなさんこんにちは、Juwaaaの藤本です。
突然ですが現代人にとって、「インターネット」は三種の神器よりも必需品。仕事だけではなく、ほとんどのコミュニケーションをスマホで行なっている人も多いのではないでしょうか。
でも、スマホの通知に疲れてしまう…。なんてことはありませんか?
目覚ましもスマホ、起きたら一番にメールを確認し、出勤中は音楽を聞きながらニュースを読む。仕事の電話やメールは鳴り止まない。そんな現代人にとって、あえてスマホを遠ざけないと休まる時間が取れないのも事実。
そこで本記事では、先日2日間にわたって開催したデジタルデトックス旅行、
「禅禅ネットがつながらない! 山寺マインドフルネス合宿!!」の旅レポートをご紹介します。
旅の趣旨は、大自然の中で行う修行体験や、デジタルデトックスを通じて、人間本来の能力を顧みる事!修行体験を通じて、自らの呼吸を意識し、頭の中に様々な思いがよぎってもそれをやり過ごし「今にとどまる」。やがてストレスから解放され、目の前の物事に関する集中力を高めていきます。
このマインドフルネス体験を通じて、自らオンとオフをコントロールできる、心身ともに健康な状態を目指します!
IT業界の経営者から、ITコンサルタント、映像ディレクター、Webデザイナー、学生などなど。多種多様なバックグラウンドをもつ男女9名が、マインドフルネスを体現するために参加しました。
デバイス一切使用禁止の24時間デジタルデトックスツアー!
AM8:00、池袋へ集合。レッドアロー号に乗って秩父へ。
行き先は秩父。池袋に集合した一行は、レッドアロー号に乗って「西武秩父駅」へと向かいます。
もちろん、道中の撮影にスマホカメラもデジタルカメラも使用禁止!
それに代わるのは、今再ブレイクしている‟レンズ付きフィルム”『写ルンです』!
その場で画像を見返したり、加工する事も、シェアをする事も、いいね!が増えたかも気にならない、旅の仲間と一緒に目の前に広がる景色に集中する事が出来る『写ルンです』は「今この瞬間に集中する」ことのできる、まさにマインドルフネスにぴったりな旅のお供です!
「修学旅行の時とか、ストラップとかつけてなかった!?」「写ルンです使ったことないんです。笑」
なんてジェネレーションギャップもありながら、『写ルンです』をカスタマイズしていきます。
もう一つのデジタルデトックスツールは、『トラベラーズノート』!
旅の予定や感想は、スマホの「メモ機能」ではなく、自分の字で、真っ白な紙に、とにかく書き出す!見たもの、聞いたこと、味わったもの、感じたことをそのままの感情で綴っていきます。
丁寧に書いたり、書き殴ったり、イラストを入れたり、あえて余白を大きくとったり、「モノ」になって残る『トラベラーズノート』は、時間がたって読み返すと、その時の心情を思い起こさせます。
トラベラーズノートの使い方も人それぞれ。
行程表をきれいに折りたたんで糊付けする人もいれば、味わい深く手でちぎって貼る人や、イラスト付きでメモする人も。それぞれの旅の足跡が、アナログに記されていきます。
そして、秩父についたタイミングでスマホの電源OFF!
本格的に「デバイス使用禁止の旅」スタートです!
秩父駅から路線バスに揺られること約1時間。
秩父イチのパワースポット『三峯神社』に向かいます。
三峯神社到着
撮影『写ルンです』
三峯神社に到着するころにはもうお昼時。
フォトジェニックかは、現像してからのお楽しみ!
シャッターを切った後は、おいしく頂くだけです!!
ランチが終わると、三峯神社境内を散策します。
デジカメがあると画像として収めることに満足してしまい、いつでも見返せる安心感から、目の前の景色を楽しむ事がおろそかになっていた気がします。
撮影『写ルンです』
樹齢800年の大木が、参加者を迎えます。
社会から隔離された大自然の中で「気」を全員で感じ取りました。
そろそろ、スマホを触らなくなって2時間が経過。
スマホの存在が全く気にならない人がいる一方、
電源を切っているのにも関わらず、上着のチャックが擦れた振動をバイブレーションだと勘違いしてしまう人も。(禁断症状 笑)
個人差はあるものの、自然の中で徐々にデジタルの世界から切り離されていきます。
天空の寺『大陽寺』で修行体験。
三峯神社を離れた一行は旅の宿先、大陽寺へ。
秩父の山奥にたたずむ大陽寺。
週末にも関わらず、聞こえてくるのは川のせせらぎと風に揺らぐ木々の音だけ。
自動車の音でさえ、人工的な音は一切聞こえません。
都会の雑踏から離れ、マインドフルネスを体験するには最高の環境です。
到着すると、早速最初の修行体験、「写経」を始めます。
写経と聞いて聞き慣れない人もいるかもしれませんが、やることはシンプル。
筆で半紙の下にある「お経」を写すだけ。しかし、シンプルなことこそ、難しいのです。
なかなか集中が続きません。
3行くらい書くと、もう気が散漫としてきます。
頭の中に浮かぶのは「仕事がどうなっているか」「週末の予定どうしよう」「連絡を取っていない家族はどう過ごしているか」など、その場で考えなくても良い事が浮かんでは消える…。
無心に書き続ける事の難しさに気付かされます。
すると、筆致に自分の「気」が反映されるのです。
穏やかにすらすらと書いていたと思うと、気が散漫になって「とめ・はね」が安定しない…。
普段、キーボードのタイピングでは気付くことのない、自分の心の状態が浮き彫りになっていきます。
深呼吸をしたり、正座を組み直したり、気持ちを整えながら筆を進めていきます。
「ヨガ体験」
写経を体験したあとは、ヨガを体験。
気を整える呼吸法を学び、身も心もリフレッシュします。
「精進料理」
ヨガで一汗かいたら、そろそろお腹がすく頃。
今回の旅では、お寺の「精進料理」をいただきます。精進料理とは、“殺生をしない”料理。肉や魚を使わず、野菜・豆類など、植物性の食材が中心になっています。
いつもの夕食と違うのはそれだけではありません。違う宿泊者の人と長机をご一緒して、お話させていただきました。
目の前にいるのは、親子ほど年のはなれた3姉妹。
悩める20代は、大先輩と恋愛相談で盛り上がるのでした。(笑)
寝るまでの時間を、部屋で談話。
夕食のあとは寝るまでの時間を部屋で過ごします。
ただ、いつもの旅行と違うのは、テレビもなければ、スマホもないこと。
デバイスのない空間を、どうやって過ごすのか!?
ただただ談笑するのです!笑
自然と私たちは、輪になって話し込んでいました。
普段の生活では、ポケットからスマホを取り出せばコミュニケーションの行き先が多様にあります。LINE、Facebook、Twitter。
それがなくなると、自然と原始的なコミュニケーションに戻るのです。
人類の祖先がたき火を囲んでコミュニティを形成したように、部屋ではあったかいお湯の出るポットを囲んで会話が弾みます。
道中にトラベラーズノートに書き留めたことを振り返りながら、話が尽きることはありません。
2日目も楽しみです。
マインドフルネス合宿 二日目
朝7時に起床すると、先ずは「読経」。
間違えてもいいので大きな声で読み上げましょう。
住職のアドバイスに、とにかく声を大きく、慣れないお経を読み上げていきます。
「ぎゃーていぎゃーていはーらーぎゃーていはらそうぎゃーていぼーじーそーわーかー」
読経の後は、お堂に移動し、「座禅」をします。
座禅と聞くと、僕たちは“映像”だけ妙に鮮明に想像できますが、実際にやってみるとこれまた難しい。
少し前かがみになり、膝2点とお尻1点の3点で体を支える基本姿勢に、丹田を意識しながら、目を開けるわけでもなく、閉じるわけでもない、半目の状態で、焦点を合わさずに2m先をボーと眺めていきます 。
目の前は見渡す限りの山々。聞こえるのは雨音だけ。
座禅をしているときも、写経同様いろんな事が頭をよぎります。
無心になるって、本当に難しい…。ムズカしい…。
精進料理の朝食を食べると、お寺で過ごす時間もあと少し!
ちょっとした空き時間。
スマホがあれば各々で過ごしていたであろう時間も、自然とみんなが集まります。
もうこの頃になると、スマホの存在に気を取られる人は誰もいません。
ただ目の前の人と、その瞬間を楽しむのです。
いよいよお寺で最後のイベント「デバイス祈願」です。
スマホの水没やPCのウィルス感染の「デバイス安全祈願」と、
私たちが「デジタル依存症」にならないように。(笑)
住職に祈願していただきました。
大陽寺の住職、浅見さんはじめスタッフの方々には大変お世話になりました。
ありがとうございました。
本来なら、お寺から最寄り駅までは緩やかな山道をハイキングの予定でしたが、イベント当日は台風の影響を受け、やむなく予定変更。
といっても、24時間のデジタルデトックス中!スマホを取り出して検索することはできません。
旅の予定は、観光案内所で現地のおすすめの声を収集します。
このコミュニケーションが旅の醍醐味でもあるのです!
いろんな名所をご紹介頂きましたが、満場一致で目的地決定!
秩父の酒蔵「武甲酒造」を見学することになりました。
酒造で秩父の地酒「秩父錦」で乾杯します。
急遽決まった「大人の社会科見学」
ランチに秩父名物『わらじカツ』
その後一行は、レッドアロー号に乗って帰路へ。
池袋に着くと、最後のアクティビティ!?「スマホとの再会」です。
24時間ぶりにスマホと再会。通知やSNSのアップデートを確認します。
「うぉぉぉー、めっちゃメッセージくるー。(嬉)」
しばらく沈黙が続きます…。
「まとめて返信すれば済むことばかりだぁ。」
すると、メンバーは気付くのです。
通知の有無に関係なく、そして目的もないまま、手持ち無沙汰から無意識のうちにスマホに触れてしまう事が‟習慣”になっている事に。普段いかにスマホに「気」が吸い取られているのかを痛感させられたのでした。
池袋に着いてからの打ち上げ。
ここではスマホを解禁されているにも関わらず、みんな現像された『写ルンです』の写真に夢中です。
デジタルデトックスを通じて得る事が出来たマインドフルネス体験を、最後まで満喫する参加者でした。
24時間ネット遮断という荒行!?に挑んだ9名のIT従事者。
「今この瞬間に集中する」というマインドフルネス状態が、現代の暮らしの中(ネット社会)ではこれ程までに難しい事なのか…。
修行体験や、仲間との共有体験を通じて、多くの気付きを得られた旅となりました。
ネット検索では得られない「一次情報」に触れるべく、イベントにご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
また、今回のイベントをサポートして頂いた、写ルンです様、トラベラーズノート様、大陽寺様、心から御礼申し上げます。
撮影『写ルンです』
ヒトコトで、ココロウルオス。
ヒト[IT従事者が、]
トコ[ネットがつながらない山寺で、]
コト[デジタルデトックスを通じて、]
ココロウルオス[マインドフルネスを体験する!]
【企画運営】 株式会社Juwaaa http://juwaaa.co.jp/
【特別協賛】 写ルンです トラベラーズノート